モノ語りヒト語り

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美味しい国宝

東京博物館で10月15日より12月7日まで日本国宝展が開催されている。
「くらしのくら」ではスタッフに鑑賞券を配布した。

ネットスタッフのSがその「日本国宝展」に行ってきた。それも初日に!
「早速、国宝見てきました。おみやげでーす」
それがこの土偶ビスケットである。

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大の大人が「なになに」と覗きこむ。動物ビスケットはみんな知っているが、土偶ビスケットは初物?である。どんなものにも形を作ることができるのがビスケットの特徴だが、土偶とは意表をつくお菓子といえる。子供が「あ。これは中空土偶だ、あ、合掌土偶だ」なんて喜ぶことは想像できないが、大人には楽しいビスケットだ。スタッフはビスケットで盛り上がり、肝心の国宝展のことはどこへやら、である。

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翌日、中のビスケット本体を写真に撮ろうと開けてみると、これしか残っておりませんでした。スタッフの人気度は動物ビスケット並に高かったようです。

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3000年前の土偶も今や化学的な成分で塗り固められております。

お菓子に釣られて私も国宝拝観。普通はパスする最後の販売コーナーもじっくり探索の結果、その名も「発掘チョコレート」!をおみやげに。

あの有名な縄文のビーナスを発掘するというアクション型おみやげ品である。つぶつぶのチョコを地層に見立て、その中からあの縄文ビーナスを発掘して、観察の後に食べてしまうという趣向。国宝展ならぬ国宝店の並々ならぬアイデア発掘にアタマが下がる。

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左:国宝「店」レジ袋、右:発掘チョコレート外観

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左:発掘から食べるまでの手順説明書、右:チョコレートの粒の中に何やらカタマリがのぞいています。

くらしのくらスタッフは研究熱心なスタッフが多い。もたもたしているとビーナスがすぐに発見されて、吟味されてしまうということも考えられ、すぐさま発掘に挑戦、粒のチョコレートの中にビーナスが二体も埋もれていましたよ。

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実際の「縄文のビーナス」(高さ27㎝)は、それはそれは手で撫で回したくなるような造形美あふれる作品でありました。

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(この土偶は長野県棚畑遺跡から発掘されたもので、山形県西ノ前遺跡から発掘された土偶も「縄文のビーナス」と呼ばれているようである)

<蛇足>
平日(はれ)11時15分でこの行列です。
早めまたは雨の日のご入場をお勧めします。

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