モノ語りヒト語り

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貧乏人の銭失い

先日の春のセールで、世田谷区内に住む数人のお客様から「案内の葉書が、セール始まってから届いたわよ」とお叱りを受けた。同じような苦情は郵便局の民営化以来、少しずつ増えてきている。以前は午前に投函すると当日の夕方には届いていたのである。今回もセールの4日前に投函しているのだから、何と10日もかかっているということだ。人員削減をしているのか、士気が落ちているのか。民営化以降、郵便の配達が遅くなっているのは確かである。

20100330

セールの葉書を郵送する際に、区分郵便物の料金割引があると知って、「お客様サービス問い合わせセンター」に仕分けの詳細を問い合わせた。長い時間待たされた結果「詳しくわからないので、お住まいの郵便局に聞いて下さい」とつれない返事。郵便局に電話をすると「郵便番号での仕分けでなく、バーコード印刷での割引はあるが、・・・・」とそのシステムも知らないようである。

郵便局のHPに載っている「区分郵便物の料金割引」の区分の仕方を聞きたいというと、調べてから電話しますという返事。2時間後、ようやく東京、神奈川、埼玉、千葉は郵便番号7ケタ別に区分、そのほかの県は左3ケタごとに区分すると割引になることが判明した。仕事を良く知らない局員が増えている気がする。

また、「配達記録」(210円)という相手方に渡した証明が残せる郵便システムがあったが、民営化以降、同じシステムは簡易書留(300円)のみとなり、郵便受けに入れるだけ になった「特定記録」(160円)へ移行、利便性は甚だ悪くなった。民営化することによって「より安く、より便利に」というバラ色の未来が実現するというわけでもないのだ。

ところで、数千枚もの葉書を7ケタの郵便番号別に仕分けするのは考える以上に大変で、「10円安い牛乳を買いに、バスで遠くのスーパーに行く」結果になってしまった。郵便局の民営化を語るよりも、「くらしのくらの合理化」の方が先決なようである。

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