秋の地面はおもい色?
こんにちは、田渕です。
今回もお買取りで出会った素敵なお品をご紹介させていただきます。
このお品は本当にほんとうにご縁があってこそ出会えた、
偶然の演出が心にくいお品です。
こちらの漆塗りのお椀は新撰組が活躍していたりする頃、文久元年のものだそう。
そんな日本が揺れ動いていた時代をすごしたお品です。
そう言われると艶やかに木目があらわれている外がわの塗りも、ただの赤茶には見えませんね。笑
偶然の演出と言ったのは、この松葉や紅葉が散った秋の地面のようなお椀の内側。
お買取させていただいたお家では湯やけと伺いましたが、
椀の底にむかって柔らかい栗色になっています。
この色合い、今までたくさんの人のお手元で大切に使われてきたからこそ出会えた素敵なお色、
同じ時代のお品と比べるととても状態がよいのです。
中古品というと損傷が…と思われる方も多いのですが、
私はそんな愛されてきたことが分かるようなお品が大好きです。
皆さまも過去の持ち主の思い、感じてみてください。笑