置き引きなんて・・・
こんな事もあるのである。「万引き」は幾度となく経験した。しかし「置き引き」は初めてである。しかも2tトラックの助手席に置いたままの、余り高級とは言えないジーンズ調のショルダーバッグが・・・・である。
新橋のビルにソファーを引き取りにお伺いし、スタッフ二名で何回かに分けて降ろしている最中に・・・・・。しかも、そこは事務所が入ったビルが林立するひと気の無い場所にも拘らず・・・・。
運転席はロックしていなかったものの助手席はロックしてあり、車内に乗り込まないと手が届かないにも拘らず・・・・。中には買い取りの現金が入っていたが、工具一式が入っている結構重いもので、見る限りお金が入っているとはフツー思えないのだが・・・・。
「置き引きされるような状況」というのはよく判らないが、イマイチすっきりしない状況であった。すぐ店に戻ったスタッフは近くの交番に被害届を出した。
巡査「直ぐその場で110番して貰えれば、指紋も採って調べようもあるけど、今となってはねえ」うーん、そうか。刑事ドラマで演じられるとおり「現場は触らない、動かさない」というのが鉄則なのである。
巡査「ま、何か届があったらそこから捜査ということで・・・・」ドラマのように熱血刑事はマジカにはいないようだ。
スタッフは延々2時間に及ぶ被害届作成に立ちあい、決して戻ってこないことだけを確信し、疲労困憊、帰ってきたのだった。