モノ語りヒト語り

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ワークフェア東京

求人のために「ワークフェア東京 就職面接会」に参加した。今回はリストラ対象となった人々をメインとした求職事業ということだ。

新宿MSビル地階にある広大なスペースに小さなブースが仕切られ、100社が合同で面接する仕組みである。

受付の30分前だというのに、ロビーには数百人の人だかりである。皆、面持ちは固い。熱気とは言えない重い空気が漲っている。派手なジャンパーを羽織った職安(今はハローワークとかワケの判らない言い方で呼ぶらしい)の職員が大声で受け付けの誘導をするのがやけに浮いている。

恐らく中間管理職であったろう男性の群れを目の当たりにすると、今イラクとの戦争に唯々諾々と加担しているあの人に是非来て貰いたいと、心底思ってしまうのである。そして、この人たちに面接しようとしている自分の場違いぶりに当惑してしまう。

「くらしのくら」はこの不景気の中でも気を吐いている企業でもなんでもない。しかも、何人も採用できる訳でもなく、何の受け皿にもなれないのだから・・・・・。どうしても場違いな感じが拭えないのだった。

約3時間の面接時間が終わった。20歳から40歳までという求人に対し、応募してきた人は男性45、44、40、36、30、26歳の6名。女性は50、49、43歳の3名。(内韓国人1名、中国人1名)平均年齢40歳。

仕事が幾ばくかその人の人生に関っていく時代は終わってしまったのだろうか。ウチの仕事は時間の切り売りでは難しいだけに、求職の切迫さに伴うミスマッチに歯がゆさを感じた一日であった。

あの人は自民党をぶっ壊すどころか、ニッポンをぶっ壊してしまったのではないのでしょうか。

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