モノ語りヒト語り

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経験の差はスピードだ

恵比寿にあるカフェから厨房機器、テーブル、ソファーなどの査定依頼があった。二人の若いスタッフが出向いた。すでに閉店していたが、今風なおしゃれな店構えで、特に音響設備に力を入れていたようである。

そのメーカーや製造年度などを調べていると、ウエスタンスタイルの男性が、靴音をカッ、カッ、と鳴らしながら店内に入ってきた。どうやら他社にも見積もり依頼をしていたらしく、鉢合わせてしまった。

ところがその男性は、さらりと見渡すと、ものの5分で帰ってしまったとのこと。当店スタッフが「あの業者はこの買い取りに余り乗り気じゃないんじゃないか」と考えるのも無理はない。

スタッフが店に戻り品物のリストアップと査定をしていると、知りあいの同業者であるMさんから電話。

「恵比寿のカフェにオタクの若い衆行ってたよね」
「え?もう一人の業者ってMちゃんだったの」
「結構、イイモノあったよね」
「でも、殆ど見ないで帰ったという噂だよ」
「フッフフ、オレこの業界何年やってると思うの。パッとみりゃあ直ぐ数字(査定)だせるよ」

Mさんは大手リサイクルショップの元スタッフで、今は仲間数人と独立、町田で大きな倉庫を借りて買い取り、卸をやっている35歳。経験8年。私がこの仕事をやる前に彼の買取につき合わせてもらって勉強させてもらったいわば先輩でもある。経験の差を縮めるのは、なかなか難しいものである。

追記:査定に2時間かけるが、5分の査定結果に惜しくも敗れる。

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