機を見るに敏
リサイクルの業者などが仕入れをする「道具市場」がある。買い取り業者が仕入れた家具や雑貨などを競りで捌いていくのである。私たちも「売り」で参会している。
その一つであるKオークションで「ここからは姉歯物件です」と新品同様の家具が数多く売りに出された。例の耐震強度偽造問題のマンションにビラを投函し、引越しを始めた住民から買い取ってきたというのである。
転出するにも多くの人は当のマンションより狭い住まいに移ることになる。100㎡を売りにしていた部屋に入っていた家具を持っていけないのだ。
そのマンションのみならず、広いスペースに揃えた新しい家具を手放さざるを得なくなった状況を考えると言葉を失う。同時に、この報道からモノが動くと判断して現場に飛び込む機敏さに。
リサイクルのニーズは人生のターニングポイントで発生するものだが、このようなチャンスはあって欲しくないものである。(小島社長が新品価格で買い取るのが妥当な方法だと思うのだが・・・)