マッピンウェブものがたり
ワシはマッピン＆ウエブ。前々回の「ひとがたり」でチョッと汚れたまま紹介された。
ようやく眼も慣れてきたと思いきや、ロマンスグレーの紳士が私を一目で気に入ってくれた。（スタッフにきれいに身づくろいをしてもらったせいもあるが・・・・本来のワシの魅力は分かる人には分かるものだ）自らの手料理でディナーパーティを催すのが楽しみという方だけあってお眼が高い。
ルーペでMAPPIN&WEBBの刻印を確かめている。ホンモノだってば！
「少しサービスしてくれんかね」と銀髪紳士。
「お客様、十分お値打ちプライスになっていると思いますよ」とスタッフ。
ナニ？ワシを値切ろうってぇ算段かい？かのエゲレスから遥々ジャポンまで来たかと思えば暗闇に30年余、ようやくヒトナミの扱いを受けたかと思ったら・・・・・
でもなあ、このままヒトサマに見られるだけの生活よりは、やはり熱いコーヒーをたっぷりおなかに入れて、毎日磨いてもらったほうが嬉しいというものだ・・・・・・・・・お、赤い「御売約済」の札が目の前に。では、又会える日まで。
追）・・・・・・ここのスタッフ相当忙しいのか、せっかくのワシの凛々しい姿を撮り忘れたらしい。ＢＥＦＯＲＥだけでＡＦＴＥＲの写真をみてもらえんのが悔やまれるが・・・。
— MAPPIN&WEBB ————
ジョナサン・マッピンによって1774年に創設された宝石、銀食器、時計メーカー。高品質、現代的なデザインで世界的に評価が高い。英国王室御用達でも有名。
