バルクから蔵
「くらしのくら」は有限会社バルクが経営している。店名と関連がない名前なので、良くその意味を聞かれる。ワインなどは樽で輸入し日本でビン詰めをするわけだが、そのような大量な船荷の単位をバルクというらしい。それを知って会社名にしたのだが・・・・・・。
6年前のオープンの際、友人である電気店のオーナーにビデオカメラやエアコンを目玉商品として格安で提供してもらった。その際「何でバルクなんて名前にしたんだ、あまりいい印象無いよ」と言われた。コンピューターパーツなどが何らかの理由で正規のルートを外れて販売されるものをバルクという。バルクには保証書や、説明書などがついていないのが普通で正規品は「リテール」と呼ばれる。その分、リテールよりは安く流通する。 初めて聞く話であった。その業界ではごく当たり前に知られていることらしい。
いい加減な性格がよくあらわれているイキサツである。ま、リサイクルと似ていないわけでもないな、などと自分を納得させて今までやってきたのであるが、今度の会社法の改正を機に株式会社に組織変更し、6年間不審な目で見られてきたであろう、社名「バルク」もお引取り願うことにした。
二代目社名は株式会社「蔵」である。忠臣蔵の蔵も「忠臣がいっぱい詰まっている」という意味らしいし、「逸品がいっぱい詰まっている」蔵と言われるようになれれば嬉しいことである。