なんてったってヒロシマ
ノロウイルスの元凶として牡蠣が名指しされていて、牡蠣の生産者も販売業者も頭を抱えているという。納豆にダイエット効果があるとなると、あっという間に納豆が店から姿を消した光景の裏返しである。もはやウイルスはヒトからヒトへ伝染しているだろうに、なんてこうも私たちは一色に染まってしまうのだろうか。食べ物だけならそれもいいのだろうけど・・・
というわけで、こんな時こそ「生牡蠣」を思いっきり食べようということになった。幸いスタッフの一人がバリバリの(?)ヒロシマ出身である。手配も素早い。当日の朝水揚げされた4キロの牡蠣がヒロシマから届いた。全て「生」でともいかず、半分はフライにしてたいらげる。この旬の香り、歯ごたえ、申し分ない。食べても食べても終わらない牡蠣のヤマ。みな上機嫌である。
それにはもう一つ理由があった。
この日、ネットオークションに出品していた市松人形が売約成立したのだ。それもヒロシマの人と。
ケースもないが、着ている「おべべ」が実に丁寧なつくりで、その上、髪(人毛)はつやつやとし、目に力がある。誰もいなくなった店内に飾られたその人形を見ていると、夜はあちこち歩き回っているのではないかと思われるのだ。実際、「おべべ」の状態はいいのだが、足袋だけは汚れている。スタッフの一人がこの人形の名前を「みはる」ちゃんとつけた。「見張る」とかけてのことである。
しばらくして、ネットオークションに「みはる」ちゃんを出品したが、落札後キャンセルが続き再出品となった。前回よりも数倍の値段で落札されたものの、最高落札者は途中で失踪、二番目、三番目の落札者からは返答なく、四番目の落札者とご売約成立となったというわけである。
今日は髪からお顔、手足と和紙で二重、三重に包み、特注の箱に収めてスタッフ総がかりでの配送が終わった。
というわけで、「みはる」ちゃんはヒロシマへ、代わりにヒロシマからは牡蠣が・・・・・・・・・・・なんてったって今日はヒロシマです。
追)今度はミハルちゃんの代わりにダルメシアンが来た。件の命名好きなスタッフが「ジョン」とつけた。でも調べるとイタリィ生まれだぜ。というわけで、正式名「ジョン・マストロヤンニ」ということになりましたので、お見知りおきを。
追)・・・ホント言えば、「スタッフ全員ダウンしたらどうしよう」とちょっとばかり心配していたが、牡蠣大会の翌日は全員、体調よろしくの出勤であった。