てんやわんや・・・・・お祓いしかないのか?
悪いことは続くものである、しかも忙しいときに限って・・・。
その発端はサマーセール五日前、トラックのバッテリー上りだった。買い取りがびっしりと入っていて、打ち合わせもそこそこに出発しようとした矢先だ。マヌケなことに、前日、荷室内の照明を消し忘れたらしい。
やむなく急速充電をガソリンスタンドに依頼し、ワゴンで査定を先行し、荷物のお引取りは遅れて伺うことに。その二日後、又バッテリー上り。急速充電で回復できないほどに弱っていたらしい。結局、バッテリー交換となった。またもや予定変更の連絡で大忙し。
セール前々日、店頭前に貼るポップを印刷しようとすると、「イエローカートリッジがなくなりました。交換してください」のメッセージ。一年に一度もない補充が何故この忙しい今?
結構面倒な交換を終えて印刷を始めて三十分後、「トナー廃棄ボックスが一杯になりました。交換してください」これは五年に一度位しかないメッセージである。
祟りなのか・・・・と疑いたくなるくらいである。
その翌日(セール前日)、今度は買い取りの帰りにトラックのタイヤがバーストした。
バーンという衝撃音がして車が揺れたという。その場でタイヤ交換。「こういうことは、えてして続くのでスタッフ全員身を引き締めて仕事をしよう」とミーティング。
いよいよセール当日。広告も出さず店頭告知のみのセールであったが、店内は賑わった。商品入れ替えのジュエリー中心のセールだったため、カード支払いが多くなってくる。数時間品定めをしていたお客様が、六点のジュエリーをカードでのお買い上げとなった。
「では一括払いでよろしいでしょうか」
いざカードをGキャット(カード自動認証機)に差し込もうとするが電源が入らない。どうもコネクターがゆるんでいたらしい。電源を入れて、売上金額を打ち込み、実行のボタンを押すが今度は「回線が接続できません」のメッセージ。その機械から電話回線の元口まで確認していくのだが、日頃放置しているコードのこんがらがり具合は並大抵のものではない。タコ足配線そのものである。何度つないでも出てくるメッセージは変わらない。やむなく、電話回線を別途引きなおしてリテイク。無事完了。
何がこのようなトラブルを集中させるのだろうか。間抜けた原因もあるが、忙しい為にトラブルの発生率が高まるのだろうか。それとも日頃の行いのなせる業なのか。
「お祓いでもしようか」
疲れ切ったスタッフの笑える対策案であった。
それから一週間たった。今は平穏な毎日である。神様に頼らずにすんだ。落ち着いてくると、「多少のトラブルがあっても大忙し、というのはそれなりにいいものである」という結論になった。