警備的幕引き
ある日突然警官の姿が消えた。今まで、周辺の交差点には無線機を持った警官がいつも立っていたのだ。
私たちの店から200メートルも離れていないところに、民主党幹事長小沢さんの邸宅がある。3月頃は右翼の宣伝カーのアジテーションが店の中まで響き渡ったものである。邸宅は道路3面に接した広い敷地で、家を取り囲んでいる警官だけでも7,8人、更に大きな通りには車の進入を防ぐと思われる蛇腹式のバリケードが入り口をはさんで2箇所設置されるという大掛かりな警備だった。
近くのお家に配送があったが、周りが警官だらけだとどういうわけか落ち着かない。ジーッと注視されながらの配送となる。近くの人は「いいわよ、最近カギもかけないで買い物行けるしね。安心! でも、泥棒が入っても小沢さんの警備が仕事だからおまわりさんは、決まった位置から絶対動かないそうよ。だから、目の前の泥棒でも捕まえてくれないんだって」とホントかどうかわからないが、いろいろ教えてくれる。
検察審議会が不起訴相当という結論を出した時の警備解除だから、それが影響しているのか、或いは諸団体との「手打ち」みたいのものがあったのか良くわからないが、今は近くの交番から交代で出向く警官お一人となった。(警官一人が立って入る小さなポリスボックスが玄関にある)
やはり、普通の街がいい。警官も交番に一人いてくれればいい。少しばかりのスキもあっていい、そんな平和が一番なのだな、と思う今日この頃です。