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赤色102号の桜餅は・・・

「桜餅の季節だ」と突然思い立って、道明寺粉、桜の葉の塩漬けを買ってきて桜餅を作った。道明寺粉300gを使い切るには16個作らなければならない。スタッフ全員の分を賄える個数だ。

初めてだったが意外と簡単で、仕込みを含めて2時間で完成。難しいのは餅の広げ方と包み方である。塩漬け(とても1年か2年前のものとは思えない)にした桜の葉の香りが部屋に充満する。砂糖もレシピより20%減らし、程よい甘さが桜の塩味とハーモニーを奏でるというわけ。みかけは売っている桜餅のように気品ある形にはならなかったが、味は見劣りしない。いよいよ春だよ、と目より先に舌で季節を先取りするのがたまらない。ビールにも合うが、やはり渋いお茶がよく似合う。

和菓子作りの挑戦をしているのには理由(ワケ)がある。洋菓子を作ると、そのクリームや砂糖、バターの量にびっくりする。見た目よりはるかに多い量なのだ。自分で作っていながら、それを食べるのに躊躇するくらいである。(例えば、パウンドケーキMサイズ1個分でグラニユー糖200g、無塩バター200g、小麦粉400gを使う)

桜餅は何と言っても餅のピンク色と桜の葉が命である。そのピンク色をどうつけるか。菓子専門店で売っているのは、自然食品である紅麹の色素(10g460円)、食品添加物着色料製剤(5g150円)の二種類であった。試しに2本買ってみた。今回は紅麹を使って桜色を出したが、着色料はもっと効率よく色合いが出るのだろうか。着色料の商品説明を見ると食用赤色102号12%、白色デキストリン88%とある。一体ナニモノなのか。赤色55号とか赤色999号は色合いが微妙に違うのだろうか。いずれにせよ、手作りのときはこのような記号化された物質は避けたい。

だが、普通に和菓子店で桜餅を買った場合、何を使って色をつけているのかは分からない。「紅麹の桜餅200円」「赤色102号の桜餅100円」と表示はしてくれまい。はてさて・・・・
 
ところで、桜の葉の塩漬けは50枚で一袋である。今、34枚残っている。「モッタイナイ」などと言って、来年の春まで取って置く訳にはいくまい。桜の散る頃に「名残りの桜餅」34個に挑戦しようと思っている。
 
試食ご希望の方はメール下さい。サクラ色のご希望もあれば・・・・・

20110310

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