モノ語りヒト語り

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「くらしのくら」通信発行

「くらしのくら」の店舗には何か良い物を探しにくるお客様が9割、紙袋などを下げてお売りにくるお客様が1割、売ったりも買ったりもするお客様が数%であろうか。

「店舗でモノを買い取ってもらう」というのは日常的なことではないので、誰にとっても敷居は高い。

私が最初に「モノを売った」のは学生の時である。なにせ月末になると、食事の金に事欠くことが常であった。やむなく、近くの質屋に本を持っていた。相当緊張していたと思うが良く覚えていない。

だんだん馴染みになって、ダンボール箱に本を入れて持って行くと、中を見ないでお金を貸してくれた。今思えば、相当な信用である。学生にそこまでするというのは、その店主も相当な度胸である。

数ヶ月すると、質屋の暖簾をくぐるのになんの抵抗もなくなってくる、当面のお金がなくなっても慌てない。だが、今質屋に行くとなると、やはり身構えてしまうであろう。

そんな事を考えながら、ちょっと宣伝が入ったパンフレット(A4一枚)を作った。 お気楽に、売りにも来ていただきたい、という気持ちである。


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