モノ語りヒト語り

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日本人である証拠

長さ8センチ、幅5センチ5ミリ、高さ5センチの「ボタモチ」である。
今日は春の彼岸の日、くらしのくら店舗の大家さんに毎年この節になると、手作りのボタモチをいただく。この写真がそれである。

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その大きさといい、こしあんの美味といい、スタッフはずしりと重いボタモチ便を毎年楽しみにしている。このボタモチを一挙に2つ食べられるスタッフは当店に1名しかいない。普通は1個でも「食べた後の夕食は軽めに」となる重量感である。

今日は春のセールの初日で、スタッフはテンヤワンヤなのだが、ボタモチ情報はあっという間に全員に知れるというわけである。

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ボタモチを頂いて、「そうだお彼岸の日だ」と思うほどに季節を意識することもなく日々過ごしている私には、このボタモチは日本人の感性を取り戻す少ない機会なのだ。

それに春のお彼岸には「牡丹餅」、秋のお彼岸には「お萩」とその節の花の名にちなんでつけた日本人の繊細さも忘れないようにしなければ…

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それにしても、季節を感じながら食べ物を食べたり、花を鑑賞したりすることはとても少なくなった。七草粥と菖蒲の風呂はなんとか継承しているが、それもいつまで続けられるか自信がない。

「彼岸の日」を決して忘れないよう大家さん、これからもボタモチよろしくお願いいたします。大家は親も同然、店子は子も同然と江戸の昔から言うではないですか。

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