内山信二くんのシミル話
あけましておめでとうございます。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
正月2日、テレビみました。箱根駅伝をそっちのけに、「しくじり先生!!怒涛の6時間しくじり駅伝だ。厳選先生を一挙放送!!内山信二、10歳で月収3000万!!金銭価格の崩壊で地獄。」見応えのある半生なのだが、感動したのは彼の言うところの教訓であった。
子役時代にはソフトクリームひとなめで1万円もらっていた。その後の転落人生で引っ越しのバイトをやり、一日汗みどろで働いて1万円をもらった時に気づいたことがある。
「いくらもらったかより、なんでもらったかを知る」ことが大事だと。
また、子役でチヤホヤされていた時に、スタジオではスタッフにエアガンを撃ったり散々悪さをしたが、将来偉くなりそうなアシスタントディレクターには手を出さなかった。どう見分けていたのか。
それはADの靴先が汚れているかどうかだった。汚れている靴を履いているADは出世しない。その判断は間違っていなかった。きちっとした、汚れていない靴を履いていたアシスタントは今や局の有数のプロデューサーになっている、と。
昔から「足元を見る」といって、旅籠などが旅人の履いているものを見てその疲れ具合を推し量り法外な料金を請求すること、と言われていたが、足元からその人間の将来性を見抜いていたとは、子供時代の内山信二君タダモノではない。(今でも旅館はお客の洋服やバッグからではなく、靴からその客のステータスを判断しているようである)
振り返ると、2015年は会社のアリヨウを模索していく1年であった。給与体系の見直し、クレド(スタッフとお客、仕事についての規範)作成などスタッフと会社の関わりを様々な点で改善していった。その見本とする会社は寒天を作っている長野県の会社、伊那食品工業株式会社(※)である。
<伊那食品の商品。パパが料理することをおすすめしていてパパが名称のアタマに付いている>
昨年、くらしのくらスタッッフが一泊二日で会社見学に行った。帰ってきたスタッフからは「怒涛の6時間」にはならなかったが、怒涛の感動報告であった。この会社の経営理念を学んでいるのがあのトヨタ自動車であるのは余り知られていない。
※伊那食品工業株式会社の社是 「いい会社を作りましょう」
単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で 「 いい会社だね 」 と言ってくださるような会社の事です。 「 いい会社 」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。そこに 「 いい会社 」 を作る真の意味があるのです。(伊那食品工業株式会社HPより)
システム上でいい会社にすることだけでも大変だが、スタッフ全員で「いい会社」と言えるようにするにはそれ以上のエネルギーと時間を必要とする。三、四年後には、スタッフの誰もが「いい会社だよね」と思い、お客様にそう言われるようにしたいものである。
「くらしのくらのスタッフはみんな足元がキレイだよね」と言われるようにするのは勿論のことだが・・・・・・・・・・。