間違い電話を福となす
この仕事を15年もしていると、思いもかけない電話が入ることがある。その中からいくつかを紹介したい。
その1 間違い電話篇
ネット担当の矢満田が3日ほど前に受けた電話は間違い電話だった。
五十代くらいの女性からである。
「お電話ありがとうございます、くらしのくらの・・・」
「あのー、区民センタ-ですか?」
*区民センターはくらしのくらの斜め前にある。
「いえ、違います」
「深沢の区民センターに電話しているんですが・・・」
「こちらはくらしのくらというお店です。お電話番号、お間違いではないですか?」
「え?間違ってないと思うんですが・・・で、そちらさんは何なんですか?」
「くらしのくらというお店です」
「え?くらしのくら?どんなお店なの?」
「いろんなリサイクル品を扱っています」
「へー、そうなんだ。じゃ~不要品買ってくれるの?」
「もちろん、お買い取りもしております」
「だったら、今食器とか要らなくなったもあるんだけど、そういうものも買い取ってくれるの?」
「はい、お買い取りしております、その際は是非この電話にかけてください」
「じゃあ、二~三日中に電話しますね」
「では、お電話お待ちしております。本日はありがとうございました」
と間違い電話がお買い取り依頼電話に見事に変身の巻でありました。
弊社は間違い電話をガチャ切りなど決していたしませんので、
お気軽にお電話下さいませ!
その2 ウコン篇
「はい、くらしのくらでございます」
「あのー、ウコンいっぱいできたので買い取ってくれますか?」
「え?ウコンって何ですか?」
「え?ウコンだよ、秋ウコン!今回はすごくデキが良くて100株ほどの収穫があったから、お願いしようと思って」
「あのー、こちらはくらしのくらというリサイクルショップなんですが、電話番号間違ってませんか?」
「くらしのくらじゃないの?」
「ええ、くらしのくらです」
と、延々と電話は続くのであった。
当コラムの「ウコンの風呂敷」を見て間違って電話したのだと思われる。
その3 シャッター篇
「はい、くらしのくらでございます」
「あのー、シャッターが5台ほどあるんだけど買い取ってくれる?」
「え?シャッターって、あの店などにあるシャッターですか」
「そうだよ、ちょっと大きくて2メーター50カケ4メーターなんだけど、今日来てくれるかな?」
「ちょっ、ちょっと待って下さい。こちらはそういうものは扱ってないんですけど」
「え?シャッター買い取るってネットに出てたよ」
「そうですか?すみません。こちらではそういうものは扱っていませんので、申し訳ありませんが他のところにあたっていただけませんか?」
「わかった」
とやや不満気な返答で電話は終了したのであった。
こちらも、当コラムの「リヤドロとシャッターの街」を見て間違って電話したのだと思われる。