自動ドアはどこでもドア♪
去年11月、全面改装をしたことは以前の記事にてお伝えしましたが、実はこのリニューアルの最大の改装は自動ドアにしたことなのです。11月のリフォーム工事には間に合わず、今年1月早々に施工、完了しました。
この自動ドアへの変更には迂用曲折がありました。
当初はなるべく電気を使わない木の引き戸にしようとプランを立てていました。一方、利便性という点では自動ドアの方が良いという意見が当初からありました。ただ、この時代に電気を使う扉をつける必要があるのだろうか、またアルミサッシの扉は店の雰囲気に合わないのでは、と結論をなかなか出すことができませんでした。
そこで簡単なリサーチをすることにしたのです。
まずはお客様に聞いてみました。
『この店自動ドアじゃなかったの?あらホントね。』(扉には関心がなかったよう)
『自動ドアだと蚊が入ってこなくていいいわよ』(近くの吞川の蚊に夏は苦労している)
次にスタッフに。
『冬開けっ放しにしていると寒いので、自動ドアだと嬉しい』
『埃や蚊が入ってこなくて助かります』
知り合いの業者さん
『お客さんが入りやすいということが一番大事だよ』
そうですね。何をこだわっていたのでしょう。お客様にとっても入りやすく、安全。スタッフにとっても快適な環境。確かに雰囲気はとても大事だけれども人に優しくなければ意味がない。
木製ドア案は消え、自動ドアを取り付けることにしました。
<元のドアの枠を広げる2日かかりの工事に>
そしてついに1月に完成したのです。
ちなみに自動ドアが取り付けられた日、家に帰り『自動ドアになったんだよ』と子供に話しをすると、
『よかったね。お年寄りの人が入りやすくなるね』という反応が返って来ました。
自動ドアにしてよかったな。と思える一言でした。
<Before>
<After>
さて自動ドアにした初日、お客様が驚くかな?とスタッフ一同ワクワクした面持ちでお客様を待ちます。
ところが、毎日いらっしゃる常連さんも気がつかないのか、反応がありません。何か一言いって欲しいとスタッフが待ち構えているのですが、何も触れてはくれません。床や壁のリフォーム後はあれだけ一緒に喜んでくださったのに!何人も常連さんが素通りします。
もしかして誰も気がつかないのではと諦めていた頃、
『あらー自動ドアになったのね、これで夏は蚊の心配がないわね』と言ってくださったのがMさん。
ありがとうございました!
そうなんです。自動ドアになったんです!と思わず駆け寄ってしまいました。
考えてみると今の日本ではドア=自動ドアになっているのかもしれません。それはそれでちょっと寂しい気がします。しかしゆっくりと重たい木の引き戸を開けてお店に入るドキドキ感はここではしまっておきましょう。
ここは「くらしのくら」ですから、お気軽に宝探しをできるよう扉はいつでも簡単に開きますよ。
文責 高木(麻)