モノ語りヒト語り

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236歩の遠くて近い関係

2017年春のセールは昨年末のリニューアル後初めてのセールということで、たくさんのお客様にご来店いただき、ありがとうございました。

ところで、今回のセールのお知らせハガキ、いつもと違うことにお気づきでしたでしょうか。今まではオープン以来お付き合いのあるプロのデザイナーにイラストや写真のハガキを作ってもらっていましたが、今回は初心に返りスタッフが自力で作ったシンプルなデザイン。

セールのテーマも、「リニューアルして店舗はキレイになった、それでは私たちは?」と、「ほんのちょっとでも地元深沢をもりあげたい」という思いを込めました。

でも、そんな思いを形にするにはどうしたらいいのか。スタッフ一同、けんけんがくがくと会議をしているさなか、「あー、さっぱりと、くだもの食べたい」と。

そこで、「カイサイさんだ!」

KAISAIさんはくらしのくらから数分のところにある八百屋さんで、生産者直送の新鮮な野菜、果物を扱っています。
以前から「くらしのくら」にもヘビーユーザーが数名、かくいうわたしもそのうちの一人。

品物の確かさとともに、「ほうれん草が寒さに耐えて甘くなっていますよ」と教えてくれたり、ほんのわずかなキズがついている柚子がお買い得価格になっていたりと、なかなかうれしい店なのでした。

そのカイサイさんに白羽の矢を立て、自力でできない部分は他力も、とばかりに協力をお願いした次第です。セールでの特典としてりんご2個プレゼントすることにして、「くらしのくら」が購入したりんごをカイサイさんで受け取ってもらう、という形に。お客様にはちょっとご足労(236歩)をおかけしましたが、素敵な店を知ってもらえる機会を作りたいと思いました。

初めての試みなので、「え?そっちまで行かなくちゃいけないの?」と言われてしまうのではと心配しましたが、みなさま快く「あら、そう。じゃ、行ってくるわね」と仰ってくださいました。お配りした引換券は、ほぼ全部りんごと交換され、好評のようでホッとしました。

セール後、カイサイのオーナー古屋さんにお話を伺ったところ、りんごを受け取りにみえたお客様が、「こんなの買っちゃったのよー」と、くらしのくらでお買い上げの品物を見せてくれて話が弾んだ、とのこと。

「くらしのくら」ではりんごを受け取った帰りに「こんなに近くなのに八百屋さんがあったなんて、全然知らなかったわ」とわざわざ再度ご来店して報告をいただきました。

それぞれのお客さんが別の店で、そのことをおしゃべりしている。
なじみの店でご近所の話ができる、それだけの小さいことかもしれないけれど、点と点が繋がり線になる。
そういうことを積み重ねていきたいものです。

着物担当大石

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