それぞれの出張買取
今回の「こんなモン買いました」はちょっと趣向を変えまして、とある出張買取のときのことを2人のスタッフの視点で記事にしてみました。
〜 スタッフSの視点 〜
「早い、安い、うまい」が牛丼の三拍子なら、「遠い、重い、危ない」が今回の出張買取における家具リサイクル三拍子。
まずは「遠い!」
荒川を越えるのは大変、橋を渡るだけで3分くらい、そのあとトラックで1時間。「温泉に入ってきてもいいよ」と店長に言われたけど温泉なんてないじゃないですか!
そして「重い!」
なにせあの鉄のカタマリ(南部鉄製金具)がバンバンついた岩谷堂の箪笥、仙台箪笥、民芸箪笥、茶タンス、チェストが二階の一部屋に集合している! しかも、ドアが狭いので大きな箪笥は出せない可能性が…。そうなると、吊り下げで出すしかない。今日は夏日、30度近いですよ。
「あの、このたんすは玄関から入れたんですかね。」
「両親が買ったので分からないんですよ」
…ですよね(汗
そして、最後は「危ない!」
階段があるってのは当たり前ですが、その階段が急!四つんばい状態で登らなきゃいけない一直線の鉄砲階段(泣)。「怪我して入院したら、給料は大丈夫なんだろうか?」なんて考えながら毛布でいつもより厚めにまき、ベルト留め。
(補注 給料出ます by 店長)
階段降ろしの時は、若いモンが下、年上が上というのが「くらしのくらの掟」。掟に従って私は下でした。階段昇り降りを50回位したところでようやく終了。リサイクルスタッフはジムへ行く必要ありません。
これら箪笥の他に、着物、帯、和装小物など二竿分と骨董、雑貨のお買取り、所要時間3時間強。スタッフ3名。終わって食べたランチがおいしかった!
〜 スタッフKの視点 〜
私は、ハッキリいって戦国時代オタク。
買取に伺ったお宅にあった時代物の家具たちを見て、江戸時代の暮らしはこんな感じだったのかと、思わず想像せずにはいられませんでした。江戸時代の生活に詳しいわけではありませんが、テレビや映画で見たことのあるイメージそのまんまがそこにありました。
例えばこの箪笥なんて、その歴史は江戸時代末期にまで遡ります。そのどっしりとした趣は、古き良き昔の日本家屋を思わせます。こんな箪笥に、服がしまってあったら、かっこいいだろうなぁ。
そういえば、仙台といえば最近では震災を思い出しますが、私のなかでは「仙台」→「伊達政宗」→「鮭の皮」です。伊達政宗は焼いた鮭の切り身についている皮が大好物で、「鮭の皮と国を取り換えてもいい!」と言ったか言わなかったとか。