キモノの最終形態
写真は、くらしのくらの隠れた人気商品「着物のハギレ」です。
パッチワーク、人形の衣装、ポーチや袋物の素材、様々なものの材料になります。
これらのハギレはアンティークではなく、主に昭和中期、多くのお母さまが、
子どもの入学式に着物を着ていた時代のものです。
絹の着物は、気がつかないヨゴレや、しまっているうちに出てきてしまう
シミ、カビ、ヤケなどがあり、着られなくなることも多々あります。
そのような、着物としての役目は終わったものでも、
まだ活躍できるのが着物の生地の良いところです。
しかも、洋服と違って、解けば平らな四角の布に戻るので、
生地として使いやすいのです。
昔の人は、一寸四方(3.8×3.8㎝)の大きさがあれば取っておきなさいと、
母から子へと教えられたそうです。
その気持ちは、「もったいない」だけではなくて、綺麗なものを
そばに置いておきたい気持ちのほうが大きいのかもしれません。
昔も今も。
大石